teresuwatebesu's blog

ときどき宇宙のことを考えるといいらしい

宿屋めぐり

宿屋めぐり、読了。

魂の救済、生きやすさの提供。

「告白」が傷の舐め合い、慰め、だとすると、「宿屋めぐり」はその先へ進むための励まし、救済だと思った。

 

(前略)けれども、記憶、君の言い方で言う魂が少しでも違っていれば、君の行いは変わるかも知れず、した場合、君は、場合によっては、宿屋めぐりを終えて家に帰ることができるかもしれない。

 

確証を得られるって、うれしい。

自分で導き出した考え方(それもつまりは見聞きして触れた、他者の視点から得られたあらゆる感じかたを統合したもの)のようなものが、こうして太鼓判を押されるのはとてつもなく深いところでの共感と、(それはSNSで得られるような快感の比ではなく、誰にも話さないのに、話さないがゆえ、この本と自分だけが通じ合えているという秘密の愉悦)静かな自信が満ちてくる。

それで、いいんだ。って

あるがまま、いま、を感じて

流れに身を置いて、

嘘を嘘と思わずに。

 

町田康という作家がいてくれたことにただただ感謝。