teresuwatebesu's blog

ときどき宇宙のことを考えるといいらしい

デルクイ

先週の土曜日のこと。

 

その週は、苛立つことがいっぱいあった。

だけどそのどれもが、いまにして思うと、くだらないことだったり、悪いほうに考えすぎて、自分から招き入れた結果だったのかなあと思うことだったり、それは仕方ないよ、どう考えても相手がとった行動は当然の反応だし、お前が悪いよ。と思うことだったり。悪いというか、病的なものだから仕方のないことなんだけど。それでも「自分が正しい」と「自分のせい」という葛藤のサンドイッチで体調も優れなかった。

 

加えて誰もそんな現状を話す相手はなく。セックスなんてもう二年はしてないし、せめて物欲を解消して紛らわそうと思うも、買おうと思っていたものはことごとく買えずじまい。

 

そんなこんなで、そのときは完全に頭がHOTだった。

 

「おれっていまさ、誰からも必要とされてないじゃん。むしろ嫌悪感を抱いてる人間ならいるから、マイナスじゃん」

 

 

いまにして思うと、まったくその通りなんだけど。

 

まあそれは置いといて、そういうわけで冷静な頭じゃなかった。

 

おれはもともと(まあここ六年くらいの話だけど)原子力発電には懐疑的な立場の人間でして。

かといって、反原発組みの主張をなんでもかんでも肯定する気にもなれず。(一時的に恐怖心から血眼になってそこいら辺の情報を漁りまくり、そのひとたちのいうことを疑いもせず、信じていた時期もあったけど、このままじゃ自分の体が壊れると思って、折り合いをつける術をなんとか学んで、冷静さも取り戻した。そこで冷静になってわかったのは、個人的な日常の鬱憤を、そこに乗っかって主張してると思われる人や、自分で調べたというよりも、ただ流されて、鵜呑みにしているだけの人。それはたまたま反対の立場をとっているだけで、下手したら肯定側にいてもおかしくないくらい不安定な人。)

 

まあつまり世間のどこにでもいる人たちと変わらないわけです。そこに集っているのは。そんなん当たり前か。

 

まあそういういきさつがありまして。

 

そこで土曜日。

イライラしながら歩いていると、街頭で再稼働反対の署名運動を行っている団体がいたのです。

ほとんど無視されて、というより冷たい視線が圧倒的に多い。冷たい、というか一瞥をくれる、といったほうが近いかな。

なんかね、おれみたいな馬鹿が知ってる真実は、あなたたちみたいな、苦楽を味わいながら、人生を謳歌している人たちにこそふさわしい、知っておくべき事実なんですよ。

でもなんで、あんなことがあったのに、自分たちでどんなものなのかとか、調べなかったのかな、とも思うのですよ。だって、あなたたちには大切な人がいるんでしょ?その人たちを守ったり、自分を守ったり、権力とかメディアが垂れ流すものだけじゃなくて、いままで生きてきて学んできた猜疑心を働かせて、なんで自分で調べたりしなかったのかな、って悔しさやら嘲りやら憎しみやら哀しみやらで、気が付くとペンを握っていた。

 

結局あれは、手近なストレス解消に利用しただけなんだと思う。

無視されることへの報復。無関心への報復。

 

あれって名前だけじゃないんだね。住所を書くって知らなかった。

 

「すみません。署名って、住所も書くのですね。私、知らなかったものですから。…申し訳ないのですが、私は実家暮らしなものでして、家族には迷惑をかけたくないのです。自分の家を持った暁には、堂々と住所まで記入したいと思っていますので、今回は名前だけでも、よろしいですか?」

 

名簿には全部で20人ほどの名前があったと思う。

 

時刻は4時を回っていた。

これだけの人が通りながら、20人。

そしてそれは、大半が家族の連名であった。

 

きっと独り者の署名は、おれしかいなかったのではないかと思われる。

 

 

ところで、ですね。

 

書いてしまったのですよ。

 

緊張と見栄と羞恥心によって。

私は住所まで記載してしまっていた。

さきほどのカッコ書きは、住所を記入しながら頭の中を駆け抜けていった言葉たちなのだ。

 

母さん、ごめんなさい。

 

最近の政府はこわいからな~

ブラックリストとしてチェックされたりしないか心配だな~

 

 

 

 

 

ママーーーーーーーーーーー泣

 

 

 

 

 

 

 

これによって学んだことがひとつある。

 

 

出る杭は打たれる。

 

 

おれの勇気や正義感は、外の世界だしていいほど固まってない。

 

自分のことだけを、やりなさい。

かといって!人助けをまったくしない、というわけじゃないからな。

お前の場合ここどうせ履き違えるだろうからさ、釘刺しとく。