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teresuwatebesu's blog

ときどき宇宙のことを考えるといいらしい

終着

独自考察備忘録

やっと、ようやく、映画や小説や漫画やアニメや音楽を、見たり聞いたりしてきたことの意味が、あったと言える口実ができた。

 

はじめはそんなことを考える人間ではなかった。

太宰やカートヴォネガットJr.が好きだと言っていた当時の友人に、色々な人間の醜さを聞かされ、彼はおれのことを見透かして、遠回しに詰っているのか?と、おれは気が気でなかったのを覚えてる。

 

どうして彼はおれにそれを話したのか。さほど思慮深いタイプでもなかったのに、なぜか彼はおれに対して饒舌にしゃべった。今にして思うと、彼はきっと寂しかったのだろう。こんな暗澹たる気持ちを、高校生のときから一人で抱えていたのでは、耐えられず、誰かに話してしまいたくなるのも無理はない。

 

きっかけというきっかけは、それだった。おれがこうして拗れていった理由。

 

 

それからずっと、なにかがおかしくて。人としていられない、いちゃいけないような、とにかくずっと落ち着かなかった。

 

おれは自分でも気付かなかったけど、でも数を知れば、芸術に触れる回数を稼げば、何かが、この禅問答のような問いに、自分なりの答えらしきものを導き出せるのではないかと、次第に思うようになっていたらしい。

 

それは、悪に対する怒りややるせなさや殺意を、宥めるための哲学だった。

強すぎる正義感。行動を伴わない正義感になんの意味があるのか。それはただ自分を苦しめるだけの毒として、僕の精神を蝕んだ。

 

歴史は生きている。歴史はどうやら、呼吸をしている生き物らしい。

あらかじめ決められた大きな流れの中の一部にすぎない僕は、なにかを証明する必要などなかった。

 

そして凡庸である僕の脳と肉体と精神は、DNAの損傷によっていつ終わるか知れないこの時間を、終わりから逆算することで、落ち着きを取り戻している、のかな。