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teresuwatebesu's blog

ときどき宇宙のことを考えるといいらしい

天才スピヴェット

多少ネタバレあります












昨日、じゃないおとといか

天才スピヴェットを2Dで見に行った


見終わってすぐの感想は
ラスト近くでカウボーイの親父がテレビ局の司会者を殴ったことがあまりにも不可解で理不尽で

そのことに囚われすぎてるうちに映画は終わってしまった。



それでもすこしずつ時間がたって、自分の中で整理する余裕ができてくると

風刺のきいたセリフやスピヴェットくんの日常に潜む何気ないシーンを拾う視点やら
スピーチをラストにもってくるかと思いきや、それをいい意味で裏切ってくれたし

にやにやしながら観れるシーンがところどころあった


実は宣伝の動画と、アメリを撮った監督ときいて、すごく期待したのと、これはもしかしたら泣いてしまうかもしれないな、と思っていたので

そういう意味ではすこし肩透かしをくらった感は否めない。


でもなんかスピーチのあとの展開で
この作品が単なる感動ものの作品でないことはすぐにわかった(スピーチを終えて映画館でもすすり泣く声が聞こえたときは快感すら覚えた。そこで泣く、のは、ちがうんだなあ、にやり。と)





で、でもやっぱり無視できないのが
とーちゃんが司会者を殴ったこと。


まず、たしかに司会者には僕もイライラしてて、
そう思わせるための役回りだなあとは思ってたし

あまりにも露骨にスピヴェットくんの質問の答えを遮っていたから

すこしコメディでも入ってるのかと思った。

そしてそういう司会者の態度を親父は知らないはずなのだ。

なぜならカウボーイだから。
アナログ人間だから。
まさかテレビをチェックしていたわけではあるまい。



仮に親父が殴ったことに理由があるとするなら、視聴者の鬱憤を晴らすため。だといえよう

だけどそれじゃあ物語としての説明にはなってないから、ちがう。

じゃあ、なんだろう。


そして、はっとしたのは

冒頭でいったように

親父が突然殴ったのは不可解だといった

理不尽だともいった


それだ。

と思った


彼らマスコミが(大衆でもある)マイノリティにたいして日常的に行っていることは
不可解で理不尽で暴力的なんだと

それをたかだかパンチ一発で
おまえらが被害者ヅラすんのはどういう了見だ?

いつもおまえらがやってることをやっただけだよ

ってことの暗喩ではないかと思ったのです


そう考えると

あの一発がほんとうに気持ちのいい、消化のいいパンチに変わりました